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ハイレゾとは? 今流行りのハイレゾ音源を気軽に聞いてみよう
CDよりもいい音で楽しめるハイレゾは、人気が上昇中で、JPOP、クラシック、アニメ系など、
どんどんハイレゾ音源が配信されている。音楽配信サイト大手のe-onkyo musicは、2016年7月で22万曲のハイレゾ音源を配信していて、その数はうなぎ上りになっている。今使っているポータブルプレーヤーの音質で十分と思うかもしれないが、ハイレゾの音を一度聞くと、きれいな音と迫力で、考えが変わるはずです。
ハイレゾとは
ハイレゾ音源とは、CDよりも「音がいい」音楽データのこと。もとの音楽をきめ細かく記録し、情報量を増やし実現している。「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」のような表示で音質を表し、CDの3.2倍~6.5倍の情報量を持っている。きめ細かくデータを記録しているので、高解像度という意味の英語を使い、High Resolution (ハイレゾ)と呼んでいる。
「ハイレゾ対応」には2種類あり
ハイレゾで使われている、音をデジタル化する方式には、大きく分けて2種類あり、リニアPCM方式とDSD方式である。
ハイレゾ対応機器やソフトウェアのほとんどは、リニアPCM方式に対応していて、グレードが上がるとDSD方式にも対応している。
リニアPCM方式は、曲の波形の音の大きさ(振幅)を、デジタル化して記録する方式である。
音質を表現するのに2つの数値を使っている。
例えば「96kHz/24bit」は、1秒間に音の大きさを24ビットで96000回拾ったことを示す。それぞれサンプリング周波数と量子化ビット数と呼ばれ、大きいほど精細に記録されている。CDの場合は44.1kHz/16bitで記録されている。
現在の音楽配信サイトで手に入るハイレゾは、「96kHz/24bit」の数が圧倒的に多い。
(例) 192kHz/24bitの曲は、1秒間に192000回、音の大きさを24ビットの音を記録したもの
DSD方式は、もとの楽曲の波形を1ビットのあるかないかの値を使い、音の大きさの変化の度合いを時間的に、「あるなし」の疎密で表現する。
「2.8MHz」と「5.6MHz」の2つがあって大きいほど音質が良い。音質はリニアPCM方式より優れているという評判である。
ハイレゾ音源のファイル
いままでの音楽ファイルには、MP3やAACが使われていたように、ハイレゾにもファイル形式がある。リニアPCM方式は、FLACファイル形式が、一般的で一番流通している。サイズを小さくするために圧縮されているが、再生時に元の波形に完全に復元できるのが特長で、元に戻せるという意味で可逆圧縮(ロスレス)方式と呼ばれている。DSDの音源には、DSFやDSDIFFファイルがあって、DSFファイルが最もよく利用されている。こちらは非圧縮方式である。
ハイレゾ音源はどこで手に入れる?
ネットの音楽配信サイトから、ダウンロードで購入することができる。最大手の「
e-onkyo music」は、
2005年にハイレゾ音源を配信し、現在では圧倒的に曲数が多く、ファイル形式は
種類豊富で、好きなものを選んで購入できる。一方、「mora」はソニー系列の音楽配信サイトで、FLACで提供されるハイレゾがメインである。
ハイレゾ音源を聞くために用意するもの
96kHzまで対応の機器を持っていて、192kHzのハイレゾ音源を再生しようとしても、できないので注意しよう。もし再生できても本来の音質ではなくなっている。もう一つは、リニアPCMにだけに対応している機器と、リニアPCMとDSDの両対応の機器があるということ。FLACが大多数なので、リニアPCMのみ対応でも問題はないが、DSD方式の音楽を聞きたい場合は気をつけて、DSD対応のものを選ぼう。
・手軽にハイレゾを始めたいなら
Windows10パソコンがあるなら、標準でインストールされているWindows Media PlayerでFLACファイルを再生できる。かなり昔のパソコンでも、内蔵されているオーディオチップでハイレゾを再生することができるだろう。使う前には、Windows Media Playerの設定が必要になる。具体的な解説は「
Windows10のメディアプレーヤーでハイレゾを再生する」でおこなっている。
・高音質で聞きたいなら
ハイレゾ本来の音質を聞くには、USB DACとグレードが少し高めのスピーカやヘッドフォンが必須になる。機器を用意するためには、数万円は最低でもかかるので、本気でハイレゾを味わう覚悟らしきものが湧いてきたならば、投資するのも良いと思う。USB DACについては「
USB DACとは?どんな働きをするの?」もどうぞ。
・外出中に聞きたいなら
各社から携帯プレーヤーが発売されているが、ハイレゾ対応のものは値段が高め。
例えばソニーのウォークマンでは、2万円前半からFLAC対応ハイレゾ機種が登場し、上位機種になるとDSDも再生できるモデル構成になっている(2016/9/20)。
ハイレゾ対応のポータブル音楽プレーヤーで聞くなら
ハイレゾ対応の携帯音楽プレーヤーを用意するだけで聞くことができる。
スマホでハイレゾを聞くなら
Apple iPhoneは、FLACの再生に対応していないが、Android系の、XperiaやAQUOSの最近の機種は、FLACやWAVなどハイレゾ対応の機種が一部出ているので、対応ファイルのフォーマットを確認してみよう。