トップページ(今日これ!)-->パソコンを選ぶ-->レビュー 富士通 LIFEBOOK WU2/B3の魅力

レビュー 富士通 LIFEBOOK WU2/B3の魅力

今回レビューしたノートパソコンは薄くて軽い、富士通の「LIFEBOOK WU2/B3」です。ここでは、軽さが光るこのノートPCの実力を見てゆこうと思います。

富士通の「LIFEBOOK WU2/B3」は、13.3インチのディスプレイサイズで、持ち運び用のノートパソコンです。富士通の直販サイトで購入することができる直販モデルです。本体の重さは、群を抜いて軽く、916グラムです。

レビューしたモデルは、4コアCPUのi7 と SSD 512GBを搭載した、高性能なモデルですが、メーカー直販モデルならではの、CPUやSSDの容量を自由に選ぶことができます。

重さ 916g (50Whバッテリー)
CPU Core i7-8550U
メモリ 8GB
SSD 512GB
液晶 13.3型 フルHD
タッチパネルなし (選択可)
指紋センサーあり
幅:309 奥行き:212.5 厚み15.5(mm)
3年保証付き

軽いノートPC「WU2/B3」

このパソコンの魅力は、軽くて、コンパクトなノートパソコンに仕上がっていることです。916グラムの本体重量はさすがに軽いと思いました。横幅は31センチで、持ち運びの時でも、自宅で使う時のどちらでも、扱いやすい大きさです。ノートパソコンの厚みは15.5mmと、十分に薄く仕上がっています。

パソコンの起動時間は、電源ボタンを押してからウィンドウズのデスクトップが表示されるまで10.8秒、終了時間は6.2秒ほどです。SSDというメモリタイプのドライブを搭載しているので、ハードディスクを搭載したノートPCとは次元の違う速さです。

軽くて、スリムと言っても、後ろに倒れやすいといったバランスの悪さは無く、安定感があります。

ノートパソコンは一般的に、ディスプレイ部は薄いので、開け閉めの時に多少たわむのが普通ですが、このモデルでは最小限に抑えられてきちんと作られています。全体的な作りもしっかりしていて、実用的な硬性が保たれています。

ディスプレイの綺麗さ

13.3インチのディスプレイで、表面の光沢がしっかり抑えられています。解像度はフルHDまで対応しています。写真を表示してみると、精細できれいです。

ディスプレイによる目の疲れは、明るさの調整のみで、長い時間使用してもあまり疲れないディスプレイでした。

反射が少ないノングレアタイプ。目が疲れないディスプレイです

キーボードの使いやすさは?

キーストロークが1.5mmあるキーボードで、底打ち感が緩和されています。キーとキーの間隔もデスクトップ並みに十分確保されているキーボードになっています。このモデルでは、キーボードに「かな表記」はありませんが、「かな表記」の有無を、購入時に選択できるようになっています。

下の写真のように、リフトアップ型のキーボードを採用しているので、ノートパソコンを開くと、キーボードが持ち上がります。キーボードに傾斜が付くので、打ちやすいです。

ディスプレイ部の端で、キーボード部が持ち上がり、打ちやすくなります。

ファンの音の大きさは?

ネットなどの軽いアプリの使用中は、無音かファンが軽く回っています。ファンの音は少し高めの音がします。CPUに重たい負荷がかかり、本体に熱をもつと少し大きめの音がしますが、13インチクラスのパソコンでは標準的な音の大きさだと思いました。

バッテリーの持ち

バッテリーの容量は、25Whと50Whの2種類から選択できますが、このモデルは50Whのバッテリーを搭載しています。外出時間が長い人は、長持ちする50Whのほうが無難です。

バッテリーの持ち時間チェックでは、フルHDの動画をどれぐらいの時間再生できるかで、テストしています。残量が50%になるのに5時間21分、15%になるまで8時間51分かかりました。バッテリーが長持ちするモデルと言えます。(動画は1920×1080、XAVC S形式をフル画面で、連続再生してチェック。ウィンドウズ付属の「映像&テレビ」で再生、輝度70%、Wi-Fiオフ、音量なし)

バッテリーの持ちは良好。

ビジネス系などのアイドル時間が多いアプリの場合は、このテストよりもずっと長持ちします。

本体の熱とパームレスト

本体内の熱は内蔵のファンで、背面方向とディスプレイ側に排気するようになっています。本体が熱を持つようなときでも、パームレストの温度上昇は、抑えられていると思いました。

室温21度の部屋で、アプリを使ったり、ネットなどをして、30分後にパームレストの温度を測ってみると、24℃ほどでクールなままでした。パームレストの温度はあまり上がらず、生温い感じはなかったので、排熱がきちんとされているようです。

青で囲った部分から、内部の熱が排気される。

コネクタなど

USB端子は、USB 3.0が2ポート、USB 3.1 Type-Cが1ポート搭載され、USB 3.0の1ポートは、パソコンの電源がオフでも、機器の充電が可能です。

ノートパソコンの画面を、外部のディスプレイに表示するときに使用するHDMI端子や、LANケーブルの接続ポートも搭載されています。LANポートは、薄型の本体にケーブルを直接つなぐための工夫がされ、引き出しタイプのLANポートを採用しています。

このおかげで、拡張ポートを別途購入しなくても、LANケーブルを直接ノートパソコンにつなぐことができます。LANケーブルでの接続を行っている人も多いので、たいへん便利だと思いました。

充電用アダプタはコンパクト。本体のACアダプタ専用端子に接続する。

指紋認証は便利

指紋認証機能は、ウィンドウズのサインインのときに、パスワードを打っていたものが、指紋で認証できるようにする機能です。一日に何回もパソコンを起動して、サインインやロックの解除をするとき、特に指紋センサーの力を感じることでしょう。

指紋センサーには、タッチ方式とスライド方式があって、このパソコンにはスライド方式が搭載されています。指をセンサーにスライドさせて、指紋を読み取らせることで認証します。指を素早くスライドすると認証されないことがあるので、ゆっくり目にスライドさせたほうが確実に認証できました。

キーボードの右下にあるのが指紋センサー。

4コアCPUの実力は?

パソコンの性能面では、4コアCPUのCore i7-8550Uを搭載して高性能です。通常使用のネットやアプリでは、Core i7-7500Uとの違いは感じられませんが、とても快適に動いています。動画編集や写真加工といった、4コアをフルに活用するシーンや、多数のアプリを立ち上げて使用するときは、強さを発揮してくれます。

ストレージには、512GBのSSDを搭載しています。PCIeタイプなので、ベンチマークではとても良い値を出しています。256GB、128GBのSSDを選択した場合は、SATAタイプのSSDになります。PCIe(NVMe)タイプは、SATAタイプよりも大きなファイルの読み書きやコピーが、より速くなるのが特徴です。

写真加工、動画編集ソフト付き

このパソコン「LIFEBOOK WU2/B3」には、さまざまな実用ソフトが、標準で付いてきます。

写真補正や鑑賞にデジカメで撮った写真を一手に引き受けるソフト「Corel PaintShop Pro X9 for FUJITSU」が付属。ひとつのソフトで画像の補正と管理から、鑑賞まで行えるので便利です。

Corel PaintShop Pro X9 富士通版 の画面。

動画編集は、「Power Director 15 for FUJITSU」で行うことができます。カメラやスマホ動画の簡単な編集から、本格的な編集までこなすことができるソフトです。

Power Director 15 富士通版 で動画編集中。

ATOKと広辞苑が標準で付く

日本語入力には、有名なATOKシリーズ「ATOK 2017 for Windows」 が付いています。スムーズにかな漢字変換を行うことができ、文字入力の効率化に貢献します。昔から人気のあるソフトです。

インストール後にATOKを使用可能。

また、広辞苑や漢字辞典が付いているので、学生や社会人は大変重宝すると思います。検索エンジンで単語を調べるよりも、簡単に調べることができます。

話しかけて操作「いつもアシストふくまろ」

パソコンに話しかけると天気を教えてくれたり、音楽を再生したり、スマホに家の中の写真を送ったりと、様々なことができる賢いソフト「いつもアシストふくまろ」という付属のアプリを使ってみました。

音楽の再生は、ミュージックフォルダに事前に好きな音楽を入れて置き、「音楽流して」とパソコンに話しかけると、My Cloud プレイというアプリが自動的に起動して再生してくれました。

話しかけることで、自分の住んでいる地域の天気を教えてくれたりもします。今回は試すことができませんでしたが、別売りのIRコマンダーがあると、エアコンやテレビの操作も可能になります。

今日の天気を教えてくれているところ。

スタイルとカラーリング

今回のモデルは、本体色がブラックで、内側はグレーになっています。表面は粒状になっているので、光を反射させたとき模様のように見えます。ホワイト系、レッド系の本体色も用意されているので、好みの色を見つけられるでしょう。





電源ボタン付近。

Power Director の編集画面とともに。

最後に

富士通の「LIFEBOOK WU2/ B3」は、軽い、指紋センサー付き、ATOKや写真加工ソフトが付いている等々、良いところがたくさんあるパソコンです。

仕事や趣味の持ち運びに力になってくれる、基本をしっかりと押さえたノートパソコンだと感じました。


販売先 (富士通 LIFEBOOK WU2/B3)


カスタマイズ例
◇ 標準カスタマイズ
CPU Core i7-8550U or Core i5-8250U
メモリ8GB
ストレージ SSD 256GB
ウィンドウズやアプリを快適に動かすためには、i7-8550U、i5-8250Uが標準的。また、4コアCPUなので写真加工や動画編集にも強い。ストレージ容量は、用途に合わせて選択します。デジカメのRAWを取込む人は、512GBも選択肢に。
◇ ビジネスアプリ、ネット向けカスタマイズ
CPU Core i3-7130U
メモリ8GB
ストレージ SSD 256GB
写真や動画、アプリをあまり入れないという方は、SSD 128GBでもOK。Core i3-7130Uは、ネット、ビジネスアプリや簡単な写真加工に向いています。
カスタマイズ可能パーツ
CPU Core i7-8550U, Core i5-8250U, Core i3-7130U
メモリ 4~20GB
ストレージ SSD 128GB, 256GB, 512GB
オフィス マイクロソフトオフィス、キングソフトWPSオフィス(オフィス互換ソフト)を選択可。オフィスソフトなしも選択可。

ベンチマーク結果(必要な人は参考に)

富士通 LIFEBOOK WU2/B3
CineBench R15 CPU: Core i7-8550U
シングルコア:
 
162
マルチコア:
 
547
Crystal Disk Mark 3301/1610 (シーケンシャルリード/ライト Q32T1)
327.6/489.4 (4kランダムリード/ライト Q32T1)
1790/1264 (シーケンシャルリード/ライト)
43.43/140.1 (4kランダムリード/ライト)
(単位はMB/s)
起動・終了時間起動時間: 約10.8秒
終了時間: 約6.2秒
動画エンコードPower Director 16 でエンコード時間を計測(※1)
H.264:1分07秒
H.265:2分35秒
SSDSAMSUNG MZVLW512HMJP-00000 (512GB PCIe)
(同じモデルでも、SSDのメーカーが同じとは限りません)
備考※1 Power Director 16 を使用。
AVCHD M2TS形式(H.264 AVC),フルHD,30fps,22Mbps,5分の動画 →
MP4(H.264 AVC or H.265 AVC),1280×720,30fps,16Mbps へ変換 (サンプル動画A使用)。 Intel Quick Sync Video でエンコード。


この記事もオススメ