ハードディスクケースは、大まかに分けて2種類ある。1つ目は、ハードディスクをケースの中に組み込むタイプで、取付や取り外しに多少の手間がかかる。持ち運びをしたいという方は組み込みタイプをおすすめする。2つ目は、自由に抜き挿しできる挿し込みタイプで、手持ちのハードディスクを手軽に交換できて便利である。
組み込みタイプ | ![]() | 内蔵HDDを頻繁に交換しないならこのタイプ。冷却のためにファンが付いている製品も有る。 |
挿し込みタイプ | ![]() | 手持ちのHDDを手軽に交換できる。SSDなどの2.5インチドライブも挿せる両用タイプが便利。 |
何台か内臓ハードディスクを持っている場合には、挿し込みタイプなら簡単に交換できるのでとても便利。ただ頻繁に交換すると端子の劣化を招くので注意しよう。また、SSDとハードディスクの両方を差せるハードディスクケースもあるので、SSDが余っているなら、両用タイプも役に立ってくれるだろう。
挿し込み出しタイプのハードディスクケースは、ハードディスクをケース内部に入れるタイプより放熱性が良く冷却性が良い。古いハードディスクの場合は消費電力が今のものよりも大きく、熱を発生するので、組み込みタイプのケースを使用すると、40度台の温度になる可能性があるので、挿し込みタイプの方が良いだろう。ただし、本格的に冷却したいときには、組み込みタイプのハードディスクケースで、冷却ファンが付いているものがあり、そちらの方がよりよく冷却できる。
ハードディスクケースに電源スイッチがあると、パソコンの電源とは別に、ハードディスクを使いたいときにだけ電源を入れることができる。ハードディスクの稼働時間を増やしたくない人や、パソコンのウィルスなどのトラブルを考えて、不必要な時には物理的に遮断しておけるので安心である。後ろ側に小さなスイッチがある製品や、大きめのボタンが付いていたりと製品によってさまざまで、電源スイッチの使いやすさは一つのポイントなので、買う前には製品を良くチェックしよう。今回使用したAOTECKのHDDケースには、ハードディスクに10分間アクセスがない場合、自動的に回転が止まる機能が付いていて、プラスアルファのお得感があった。
ハードディスクケースとパソコンをつなぐには、USB 3.0 対応の製品が一般的である。USB 2.0の製品もまだまだあるので注意が必要である。USB 3.0とUSB 2.0の差は体感できるほど、データのコピー速度に違いがでるので、USB 3.0対応製品を選ぼう。また、最新高速なUSB 3.1に対応した製品も登場している。
一台のハードディスクをずっと使いたいときには、組み込みタイプのハードディスクケースが良いと思う。複数台の内臓ディスクを持っていて、交換しながら使いたいときは、挿し込みタイプのほうが適している。
何かと便利なハードディスクケース。現在、外付けハードディスクを検討している方は、是非活用してほしいと思う。