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レビュー 富士通 LIFEBOOK WA3/B3の実力を見る

富士通のカスタマイズモデル「LIFEBOOK WA3/B3」は、自宅やオフィスで使うためのノートパソコンで、15.6インチの大きめなディスプレイを搭載しています。SSDを搭載できるので、ウィンドウズ、アプリが快適に動くのも魅力です。

今回は、インテルの4コアCPUに、SSDを128GB、ハードディスクを1TB搭載したモデルのレビューをしました。

重さ 約2.3kg
CPU Core i7-8550U
メモリ 16GB
SSD 128GB + HDD 1TB
液晶 15.6型 フルHD 光沢
タッチパネルなし
指紋センサーあり (メタリックブルーのみ)
幅:361 奥行き:244 厚み27.1(mm)
3年保証付き

高級感のあるノート

さて、このノートパソコンを見て最初に思ったことは、高級感があると思いました。光るメタリックブルーと、細部までこだわった作りで「使っても良し」という予感がしました。

さらに、本体の大きさが控えめなのも良いところです。今までの15.6インチのノートパソコンは、机の上に置くと大きな感じがしていたものの、このモデルでは、横幅が38センチから36センチと2センチも短くなり、コンパクトになっています。ディスプレイのフチ部分が小さくなって、本体サイズもスリムになっています。15.6インチでも意外と小さく収まり、机に置きやすいと思います。

本体は頑丈に作られています。ディスプレイ部の厚みは7ミリほどあって丈夫なので、開け閉めの時もそれほどたわみません。DVDスーパーマルチドライブやボタン類も丈夫に作られていました。

このパソコンには、SSDというメモリタイプのストレージに、ウィンドウズ10がインストールされているので、起動時間が速く、電源ボタンを押してから12.35秒で起動します。終了時間も7秒と高速です。アプリは、SSDの恩恵を受けてとても快適に動いています。

ディスプレイの綺麗さ

ディスプレイの表面は、光を反射する光沢タイプを採用しています。光沢タイプは非光沢タイプに比べて映像の綺麗さが魅力です。やはり、写真、動画、すべてがクリアで圧倒的でした。部屋の壁や蛍光灯などが映り込むので、好き嫌いもあるのが光沢タイプですが、室内で使うなら、光沢タイプでも問題ないと思います。画質を重視される方には、光沢タイプがおすすめです。

ディスプレイによる目の疲れもチェックしました。ディスプレイは明るさの調節だけで、目が痛くなったり、ひどく疲れたりしませんでした。

グレアタイプのディスプレイ。

キーボードとタッチパッド

キーを打った感じは、底打ち感はなくソフトな感じがします。スペック上でも、押下げ幅が2.5mmになっているので、押しやすく作られていると思いました。一段下がったカーソルキーの配置は、ウィンドウのスクロール、エクセルの操作の時など、操作がしやすいです。


ノートパソコンを開くと、ディスプレイ部のエッジでキーボードが持ち上がって傾斜がつき、キーが押しやすくなります。リフトアップ型のキーボードの利点です。

キーには、透明感のある素材が使われて、綺麗で高級感がありますが、バックライトが点くと良いと思いました。

一方、タッチパッドは写真のように色が少し違っている部分で、本体とほとんど段差がないように作られています。メタリックで好印象です。

クリック音は多少しますが、マウスポインタの移動やクリックの反応がよく、操作性が高いタッチパッドです。

ファンの音の大きさは?

20℃の部屋の中、ネットやアプリを使っているときは、ファンが無音だったり、少し回り始める程度です。さらに、3D Markというベンチマークテストで、パソコンに大きな負荷をかけたときは、ファンの音が大きくなりますが、一般的なレベルだと感じました。

使用していて、全体的にファンの音は、一般的~少し静かの範囲だと思います。

バッテリーの持ち

フルHDの動画を全画面表示にして、再生できる時間を調べてみました。

バッテリー残量が50%になるまで3時間28分、15%になるまで5時間42分かかりました。15.6インチノートでは、一般的で実用的な水準だと言えます。

ただ、自宅で使用するパソコンなので、バッテリーの心配はそれほどないと思います。

(動画は1920×1080、XAVC S形式をフル画面で、連続再生してチェック。ウィンドウズ付属の「映像&テレビ」で再生、輝度70%、Wi-Fiオフ、音量なし、最も高いパフォーマンスに設定しています)

実用レベルを十分クリア。容量は45Whのリチウムイオンバッテリーを搭載。

本体の熱とパームレスト

室温22℃の部屋で、ネットやビジネスアプリを30分使用後に、パームレストの温度を測ってみると26℃と、触っていても暖かい感じはありませんでした。パソコンに負荷がかかる10分間の動画エンコードの時でも、同じくらいの温度でした。

コネクタなど

USB端子は、USB3.0が2ポート、USB 3.1 Type-Cが1ポート、USB2.0が1ポート搭載されています。Type-Cポートは、USB3.0よりも小さい端子で、表裏を気にすることなく差し込める、新しいタイプのUSBです。

外部ディスプレイにノートパソコンの画面を表示したいときに使用するHDMI端子、有線でネットをする人のための有線LANポートや、デジカメ用にSDカードスロットも用意されています。

充電用アダプタは、本体のUSB ポートではなく、専用の端子に差し込みます。

本体には充電アダプタ用の端子がある。

デュアルドライブの魅力

レビューした「LIFEBOOK WA3/B3」は、128GBのSSDと、1TBのハードディスクの、2つのドライブを搭載しています。SSDにはウィンドウズやアプリがインストールされ、ハードディスクには写真などのデータを保存します。

SSDは高速でも容量が少ないため、ウィンドウズとアプリのみを入れ、データ類は大容量のハードディスクに保存します。このように2つのドライブを搭載することで、高速性を生かしつつ、容量も確保できるのが、デュアルドライブの魅力なのです。

SSDの容量は、アプリをいろいろインストールするという方は、256GB以上の選択が良いと思います。

指紋認証付き

カスタマイズでCore i7-8550Uを選択した場合には、メタリックブルーのカラーリングで指紋センサーを搭載したモデルを選ぶことが可能です。指紋認証機能は、ウィンドウズに指紋でサインインできる機能です。このパソコンには指紋センサーが搭載されているので、センサー部に指をタッチすることで、サインインが可能です。

四角の部分が指紋センサー。

設定は簡単で、一度、指紋を登録することで指紋認証を使えます。指紋センサーの反応は、指を載せたときの角度によって、認証されない時もありますが、慣れてくるとほぼ確実にログインできるようになりました。パスワードを打つ手間が省けるので、とても便利な機能だと思います。

写真加工、動画編集ソフト付き

カスタマイズパソコンの「LIFEBOOK WA3/B3」は、店頭モデルのように実用アプリがいくつもインストールされています。

写真の補正や管理のためには「Corel PaintShop Pro X9 for FUJITSU」で、高機能な写真補正が可能です。

Corel PaintShop Pro X9 富士通版 の画面。高度なレタッチも可能。

動画編集は「Power Director 15 for FUJITSU」を使います。テロップを入れたり、エフェクトをかけたり、直感的な画面で操作がしやすいです。

Power Director 15 富士通版。

また、ハガキ、年賀状のデザインには筆ぐるめ、DVDの観賞にWinDVDという付属のアプリでこなせます。

筆ぐるめは、ハガキや年賀状の作成に。

ATOK付属 日本語入力がスムーズに

日本語入力には、変換効率の良いジャストシステムのATOKが付属。長年培った技術で、賢い変換を実現します。

ATOKはインストール後に使用可能。標準でATOKが付いてくるのは嬉しい。

話しかけて操作「いつもアシストふくまろ」

「音楽流して」「写真見せて」とパソコンに話しかけて操作できるソフト「いつもアシストふくまろ」が入っています。

音楽を再生したいときは「音楽流して」と話しかけると、ミュージックフォルダ内の音楽を再生してくれます。

家の中の様子を写真でとってスマホに送ってくれたり、別売りのIRコマンダーを使うと、テレビや照明の操作も可能になるアプリです。

話しかけると応えてくれる。

スタイルとカラーリング

レビューしたモデルのメタリックブルーは、ブルー系でも落ち着いた色なので、部屋に置きやすいと思います。側面と底面は濃いめのベージュで、センスの良い素材と色が使われていました。その他の本体色は、ブラック系、ホワイト系、レッド系が用意されています。





写真を背景にしたデスクトップとともに。

最後に

レビューした、富士通の「LIFEBOOK WA3/B3」は、使いやすさと高級感で満足のゆくノートパソコンでした。メタリックブルーの好きなカラーリングということもあり、ノートパソコンを持つ喜びを感じました。

さまざまな角度から見てきましたが、優秀な点が多く、15.6型ノートパソコンの中でも完成度の高い1台だと思います。


販売先 (富士通 LIFEBOOK WA3/B3)


カスタマイズ例
◇ 標準カスタマイズ
CPU Core i7-8550U or Core i5-8250U
メモリ8GB
ストレージ SSD 128GB(or 256GB) + HDD 1TB
ウィンドウズやアプリを快適に動かすためには、i7-8550U、i5-8250Uが標準的。ストレージ容量は、ハードディスクのみの選択よりは、SSDとハードディスクのデュアル搭載で快適に。SSDの容量は、入れるアプリに合わせて選択します。
◇ ビジネスアプリ、ネット向けカスタマイズ
CPU Core i3-7130U
メモリ8GB
ストレージ SSD 128GB + HDD 1TB
Core i3-7130Uの性能は、ネットやビジネス系アプリ、写真補正などに向いています。動画編集には力不足です。SSDの容量は、大きなアプリを入れるなら、事前にアプリの動作要件を調べて、256GBも視野に。
カスタマイズ可能パーツ
CPU Core i7-8550U, Core i5-8250U, Core i3-7130U
メモリ 4~16GB
ストレージ HDD 500GB, HDD 1TB,
SSD 128GB + HDD 1TB, SSD 256GB + HDD 1TB,
SSD 512GB
(5種類の中から1つ選択できる)
オフィス マイクロソフトオフィス、キングソフトWPSオフィス(オフィス互換ソフト)を選択可。オフィスソフトなしも選択可。

ベンチマーク結果(必要な人は参考に)

富士通 LIFEBOOK WA3/B3
CineBench R15 CPU: Core i7-8550U
シングルコア:
 
170
マルチコア:
 
510
Crystal Disk MarkSSDの速度
553.9/347.8 (シーケンシャルリード/ライト Q32T1)
188.6/45.4 (4kランダムリード/ライト Q32T1)
464.5/271.3 (シーケンシャルリード/ライト)
18.07/21.18 (4kランダムリード/ライト)
(単位はMB/s)
起動・終了時間起動時間: 約12.35秒
終了時間: 約7.0秒
(最良値を掲載)
動画エンコードPower Director 16 で、10分動画のエンコードにかかる時間を計測(※1)
H.264:1分07秒
H.265:5分02秒
SSDSanDisk SD8SN8U-128G-1016 (128GB SATA)
(同じモデルでも、SSDのメーカーが同じとは限りません)
備考※1 Power Director 16 を使用。
AVCHD M2TS形式(H.264 AVC),フルHD,30fps,22Mbps,10分の動画 →
MP4(H.264 AVC or H.265 AVC),1280×720,30fps,16Mbps へ変換。 Intel Quick Sync Video を使用。


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