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持ち運びノートパソコンのおすすめ 2020春 軽量モダンPCを比較

「持ち運び用ノートパソコン」と題したこの記事では、軽量かつ持ち運びやすいノートパソコンを紹介します。ここでは、2020年前半の持ち運びに最適なモダンPCを探していきます。また、後半部分では、近頃、軽量化が進んだ自宅やオフィス用の15.6インチノートも載せています。

軽量パソコンを作るメーカー

富士通、NEC、Dynabook(旧東芝)のモバイルノートは軽量化が進んでおり、900グラム以下の製品が標準的になっています。HPの軽量ノートPCは価格は安いですが、1.2キログラム前後の重さがあり、前述のメーカーと比べると重さがあります。1.2kg級のPCは持ち運びは出来るけれども、重量感があり、軽量を求めるなら富士通、NEC、Dynabookの3メーカーの中から選択することになります。

2in1と普通ノート

持ち運び用のノートパソコンには、ディスプレイ部を回転させて、テントモード、タブレットモードに変形できるものがあります。タッチパネルが搭載されているため、タッチ操作や、専用ペンでの手書きができ、通常のノートパソコンよりも用途が広がります。ただ、1.2kg級のノートPCをタブレット型にして操作をする場合、重たいと感じるかもしれません。

ストレージはSSDで256GB以上が標準

モバイルノートのストレージ(ドライブ)は、ハードディスクよりも高速なSSDが搭載されています。ハードディスクのようなモタモタ感が大幅に解消されており、ウィンドウズの起動、ファイルのコピー、アプリの起動などに、多大な恩恵をもたらしてくれます。SSDを搭載するノートPCは高速でストレスが少ないためモダンPCとも呼ばれています。

現在のSSDの標準的な搭載容量は256GBです。SSDは高価なため容量が少ないのがデメリットで、ビジネス系の用途なら128GB~256GBで足りますが、デジカメ、スマホの写真、動画を保存するならすぐに容量は尽きてしまいます。カスタマイズで512GB以上を選択すると費用が結構かかり、外付けハードディスクを2TB~4TB用意して対処するのも1つの手立てです。


NEC LAVIE Direct PM (2019年6月発売)

現在価格


 
CPUCore i5-8265U
(4コア)
メモリ8GB
SSD256GB
液晶13.3型 IPS 非光沢
重さ約837g
バッテリー約20時間
認証機能指紋認証
保障1年

SSD搭載軽量ノート

「NEC LAVIE Direct PM」は約837gの軽量モバイルノート。狭額縁を採用した13.3型のディスプレイで横幅は約30.9センチ、CPUは4コアのCore i5、ストレージには256GBのSSDを搭載します。認証機能に指紋センサーを採用し指紋でログイン可能です。

カスタマイズについて

カスタマイズでは、ストレージは128GB~1TBを選べますが、写真、動画等のデータの保存を多くする方は、用途に合わせて256GB以上を選択します。CPUは、2コアのCore i3も選択でき、ビジネス系アプリ、ネット、写真加工などの作業では、Core i3でも問題のない処理能力があります。そのため、コストを抑えたいときには、Core i3を選択肢にカスタマイズができます。


(このノートPCの実測値ではありません)

NEC LAVIE Direct PM

HP ENVY x360 13 (2019年6月発売)

現在価格


 
CPURyzen 5 3500U
(4コア)
メモリ8GB
SSD512GB
液晶13.3型 IPS
重さ約1.28kg
バッテリー約14.5時間
認証機能指紋認証
保障1年

価格を抑えた良スペックノートPC

AMDのRyzenプロセッサを搭載して、コストを抑えた13.3型の持ち運び用ノートPC。タッチパネル搭載のコンバーチブル型のノートPCで、画面部を回転させタブレット型にしての使用が可能です。コストパフォーマンスに優れたモデルとして、SSDの容量は512GB搭載でも低価格な価格設定になっています。本体重量は、富士通製、NEC製の持ち運び用ノートよりも重く約1.28kg。最軽量クラスのノートとは言えませんが、低価格で良スペックな魅力のあるノートPCです。

AMDプロセッサの性能

搭載しているCPU「 Ryzen 5 3500U」は4コア8スレッドで、ウィンドウズ10やビジネス系アプリはストレスなく処理できます。また、動画編集に対応できるパワーを持っています。ベンチマークテストのCINEBENCH R15では、インテルのCore i5-8265Uよりもマルチコア性能が高いCPUです。

HP ENVY x360 13

富士通 LIFEBOOK WU2/D2 (2019年7月発売)

現在価格


 
CPUCore i3-8145U
(2コア)
メモリ4GB
SSD256GB
液晶13.3型 IPS
重さ約747g(25Wh)
バッテリー約11.5時間
保障3年

軽量さが光るノート

SSD搭載の13.3型ノートパソコンで、重さは約747グラムの軽量さで、持ち運び用に適しています。各社、軽量勝負ではトップクラスを走っているのがLIFEBOOKです。スペックはミドルクラスで、2コアのCore i3-8145U、メモリは8GB、SSDは標準的な256GBを搭載しています。CPUは上位のCore i5(4コア)もカスタマイズが可能です。

また、Windows Hello対応の顔認証センサーが搭載されて、ウィンドウズにログインが簡単にできます。

バッテリー容量の選択

持ち運び用ノートは外出時の使用時間によってバッテリーの適切な選択が必要です。バッテリーの持ちと本体の重さはトレードオフの関係にあるので、容量を増やすと重くなります。25Whの容量では約11.5時間、本体重量は約747グラム、50Whでは約24時間で、本体重量は約855グラムです。120グラムほどの違いなので、バッテリーの心配をせずに使いたいなら、50Whを選択するのが無難でしょう。

富士通 LIFEBOOK WU2/D2

Dynabook GZ63/M (2020年1月発売)

現在価格


 
CPUCore i5-10210U
(4コア)
メモリ8GB
SSD256GB
液晶13.3型 IGZO 非光沢
重さ約779g
バッテリー約9.5時間
認証機能なし
保障1年

10世代CPU搭載

インテルの10世代CPUを搭載した13.3インチの持ち運び用ノート。生態認証機能はなく、USB周りにも目新しいところはないものの、本体の重量が約779グラムの軽量さは魅力。CPUはコアi5、メモリ8GB、ストレージはSSD 256GBと標準的なスペックでも、リーズナブルな価格設定になっています。

USB端子、付属ソフト

USB端子は、USB 3.0が2つ、USB 3.1(Gen1) Type-Cが1つ搭載されています。Type-CはGen1の対応なので、5Gbps(約625MB/s)の速度まで。ポータブルSSDをGen2相当の高速で使用したい人は注意です。また、実用ソフトがいくつか付属します。動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector 16」、フォトレタッチ「CyberLink PhotoDirector 8」などが付属。

Dynabook GZ63/M

Microsoft Surface Pro 7 (2019年10月発売)

現在価格



 
CPU10世代 Core i3/i5/i7
メモリ4/8/16GB
SSD128GB~1TB
液晶12.3型 (3:2) 光沢
重さ約775g(i3モデル)
バッテリー約10.5時間
認証機能顔認証
保障1年

キーボード着脱可能モダンPC

キーボードを取付できるタブレット型PCで、ディスプレイサイズはノートPCに近い12.3型を搭載します。3:2のディスプレイ比率で高解像度のPixelSensedを採用し、267PPIの高精細映像を楽しめます。性能は一般的なタブレットPCより高性能で、ノートPCと同じインテルのコアシリーズが搭載され、処理能力では引けを取りません。

キーボードが着脱可能で、タブレット、ノートPCを一台で利用できます。タブレット型の場合は約775g、タイプカバーを取付けると約1085グラム、持ち運び易い重さで、タブレットとしても使う機会が多い方に適しています。

バッテリーの持ちは約10.5時間、USB端子はType-Cに加え、標準的に使われているType-Aも搭載されています。マイクロソフト製品だけあって、オフィスH&B 2019が標準インストールされています。サーフェスペンは別売りで手書きが可能になります。

Microsoft Surface Pro 7

HP Spectre x360 13 (2019年12月発売)

現在価格


 
CPUCore i5-1035G4
(4コア)
メモリ8GB
SSD512GB
液晶13.3型 光沢IPS
重さ約1.24kg
バッテリー約22時間
認証機能指紋、顔認証
保障1年

リッチ感のあるノートPC

高級感のある13.3型の持ち運び用ノートのSpectre。使用方法に合わせて変形が可能な2in1で、専用ペンでデジタル手書きが楽しめるノートパソコンです。ディスプレイはARコーティング済みの光沢タイプで、通常の光沢タイプより低反射で見やすくなっています。パソコン本体の重さは約1.24kgと特別軽いノートではありません。しかし、本体サイズの奥行きが約19.5センチで、他社の13.3型製品よりも約2センチ小さい作りになっています。

10世代CPU搭載

このSpectreベーシックプラスモデルには4コアのCPUの「Core i5-1035G4」を搭載、動画編集をこなせる処理能力があります。Spectreシリーズの他モデルは、Core i5/i7、SSDは256GB~1TBの選択が可能です。また、シムスロットを搭載したモデルが上位にあり、格安シムと契約して、外出先で場所を選ばずインターネットを利用できるようになります。

HP Spectre x360 13

dynabook PZ55/M (発売2020年3月)

現在価格



 
CPUCore i5-10210U
(4コア)
メモリ8GB
SSD256GB
HDD1TB
液晶15.6型 非光沢
重さ約1.79kg
バッテリー約9.5時間
認証機能顔認証
USBUSB3.0×3
USB Type-C×1
保障1年

ミドルクラス、デュアルストレージノート

15.6型の自宅、オフィス用のノートPCで、第10世代プロセッサのCore i5-10210を搭載します。ストレージはSSDを256GB、ハードディスクを1TBのデュアルストレージで、ウィンドウズやアプリの高速性とデータの保存容量を両立させています。価格はデュアルストレージ搭載でも良く抑えられています。本体重量は約1.79キログラム、幅36センチ、自宅内ノートパソコンとして持ち運びも便利です。

その他、30分で40%まで充電できる「お急ぎ30分チャージ」機能、顔認証機能、「PowerDirector16」「筆ぐるめ27」といった便利ソフトが付属しています。

CPUの選択

ストレージの容量の選択はできませんが、CPUは2つのグレードが用意されています。Core i5-10210Uは4コア8スレッドのミドルクラスのプロセッサで、ウィンドウズや、普段使うビジネス系のアプリなどは、快適に使えるCPUです。動画編集もできるパワーを持っています。グレードが上のCore i7-10510Uは、普段使いではCore i5と比べても大きな差は表れないので、動画や画像の編集速度にこだわるならCore i7を選びます。

dynabook PZ55/M

dynabook GZ63/N (2019年秋発売)

現在価格


 
CPUCore i5-8250U
(4コア)
メモリ8GB
SSD256GB
液晶13.3型 フルHD 非光沢
重さ約859g
バッテリー約19時間
認証機能顔認証
保障1年

軽量859グラムノート

重さは約859グラム、バッテリーは約19時間の持ち運びに便利なノートパソコンです。ディスプレイは13.3型で、ストレージにはSSDを256GB搭載します。CPUは8世代の初期タイプの4コアCPUで、標準的スペックを満たした構成です。ディスプレイの解像度はフルHDまで対応、認証機能は顔認証に対応しています。

Windows Pro 搭載モデル

OSにはウィンドウズプロがインストールされています。SSDやハードディスクを暗号化するための「BitLocker」機能が搭載され、ストレージの機密性を高め、パソコンを安心して使えます。また、仮想マシンを動かせる「Hyper-V」機能も搭載されています。

dynabook GZ63/N

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