8月20日に発売の「Google Pixel 4a」は4万円台のミドルクラスのスマホとして登場。5.8インチの有機ELディスプレイ、ストレージは128GB、12.2メガピクセルのカメラを搭載。SoCはミドルクラスの処理能力の「Snapdragon 730G」を搭載しています。重さは発売中の機種の中でも軽く、約143グラムほど。Pixel 4aのスペックは、高性能を追求しないのであれば、日常的な用途では快適なスペックと言えます。
ここではグーグルストアで購入可能なPixel 4aのSIMフリー版の実力を見ていきます。
本体はポリカーボネートと呼ばれるプラスチック製で、安い質感、手触り感がします。同価格帯のiPhone SEのアルミとガラスを使用したボディと比べてしまうと見劣りし、4万円もするのにプラスチック製なのかと思いました。重さが約143グラムの軽量スマホなので、軽さを優先ということなら、何となく納得がいきます。また、本体は熱を持ちやすく、スマホケースがあればほとんど気にならなくなります。
電源ボタン、音量ボタンは右側に配置されています。音量ボタンの位置は好みが分かれるところでしょう。
最近はType-Cと共用タイプが多いですが、4aはオーディオジャックを上部に搭載しています。ブルートゥースヘッドホン使いの人にはそれほど重要でなくても、有線ヘッドホン使いや両使いには意外とポイントが高いところ。
SIMカード用のスロットは、ナノSIM対応のシングルタイプです。内蔵のeSIMに対応していても、正直なところ、デュアルSIM対応のスロットが欲しかったです。
前面カメラは8メガピクセルで、ディスプレイを抜いた形で搭載されています。カメラがディスプレイの左上にあるため、顔を中心に入れるには本体を右に少しずらして撮影することになります。
Pixel 4aの指紋センサーは、背面に付いています。これは、スペースを取る前面の指紋センサーを背面に移すことで、スマホのサイズが大きくならないようするためです。もっとも、背面のほうが使いやすいという理由もあるようです。
ただ、背面指紋センサーは、スマホを握りながら人差し指でタッチするために、筆者の手の大きさには合わず使いづらかったです。これには、スマホケースを付けるとグリップ力とサイズが変化し、背面指紋センサーでも使いやすくなりました。
一方、Pixel 4aには非搭載の顔認証は、このご時世、マスクなので顔認証は必要ないと言う意見もありますが、筆者としては、家ではマスクを外しているので、指よりは顔のほうで早く解除できます。
4aを買う理由のひとつとして、カメラの画質がとてもいいことです。Googleがカメラに力を入れてきたことが覗えます。
メインカメラは12.2メガピクセルで視野が77°のものが1つ。複数のカメラは搭載されていません。撮影モードはポートレートモード、夜景モードなどおなじみのモード撮影ができます。
4aには、高画質で定評のあるPixel 4の技術が使われているカメラです。少し暗め感はありますが、4aで撮った写真は綺麗でした。サンプル写真は補正なしで、ウェブサイトに載せるためにサイズは小さくしています。撮影時の手動の明るさ調節はしていません。
Pixel 4a
Pixel 4a
OSはGoogleの純正アンドロイドで、余計なアプリがインストールされていません。最低3年間のOSアップデートとセキュリティアップデートが利用可能です。信頼できる純正OSとアップデートが使い続けられるのが良い点です。
搭載の3140mAhのバッテリーの持ち時間ですが、長時間持つわけではなく、多少短い印象です。ゲームをしないで使った感想です。筆者の使い方では実用に耐えるレベルでした。
Pixel 4aの利点は、カメラが良くて4万円台で買えることです。低価格の入門機よりも性能の良いアンドロイドが欲しい時は、このスマホが選択肢になると思います。
さて、8月に発売されたばかりのPixel 4aは、早くも5G対応のPixel 4a(5G)とPixel 5が発売される予定です。5Gは都市によって対応エリアの拡大速度が異なり、「使える場所はわずか」な都市が多いのが現状です。対応エリアの拡大を見てから買うのもアリ、先に買っておいて損はないというのもアリなので、検討してから買うのがベストです。