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楽天アンリミットでテザリング 速度制限までの通信量は?

ご存じの楽天アンリミットはデータと通話が使い放題のサービスである。さらに、テザリングも無制限に使用できるようになっている。しかし、テザリングには一定のデータ通信量を超えると速度制限を設けている他のキャリアがあるため、楽天アンリミットではどうなのかを知りたい。そこで、通信量と速度制限の関係を検証したいと思う。

テザリングの検証

検証では、2台のスマホを用意してテザリングで接続し、子機のダウンロードが何ギガバイトになると、速度制限が発動するのかを調べることにする。また、パートナー回線は使用せず、4Gの楽天回線だけを使用する。一つ断っておきたいことは、今回は「検証」と称しているが、有限の通信回線に余計な負荷をかけないために、使用するアプリのダウンロードを通して検証している。


テザリングに使用したスマホ。左は親機、右は子機

子機を使って「Google Play ストア」からアプリを色々とダウンロードしていると、一日に10GBを超えた辺りで速度制限がかかり、2.5Mbpsの速度まで落ちる。速度の低下前は15Mbps前後は出ていたので、制限がかかったことにすぐに気がつく。そこで、親機の速度を測定をすると2.9Mbpsと近い速度が出ている。これは、子機のテザリングの速度は、親機の楽天回線の制限を受けて低下しているものと推測できる。また、親機と子機の速度が同じになっていないのは、テザリングのために子機が少し遅くなっているのかもしれない。

結局のところ、テザリングの速度は楽天回線の制限で、10GBを超えると約3Mbpsで利用できる。制限は24時に解除され、次の日はまた新しい一日となる。


速度制限が入ったときの速度で、左が親機、右は子機

制限速度の3Mbpsという速度は、ネット閲覧やSNSなどは引き続き使える速度で、低速すぎない設定となっている。しかも、日が変わるとリセットされるので、ユーザーのメリットを考えた速度制限に思える。

一日に10GBを消費するには、数ギガのゲームアプリを何本かダウンロードしたり、ネットフリックスで2時間の映画を数本見たり、かなりハードな使い方をしなければ、簡単には超えられないデータ量である。ウェブサイトの閲覧、SNSしか使わないのであれば、通信量や速度制限は気にせずに使えるだろう。

余談ながら、10GB越えで速度の制限をされたとき、「my 楽天モバイル」で速度を測ると通常どおりの速度が出ているが、スピードテストサイトといった一般ウェブサイトで測定すると制限速度の約3Mbpsになり、実際に使う速度は頭打ちとなっている。


「my 楽天モバイル」で測定すると、速度制限時でも通常の速度が出る

結論

今回の検証で、楽天アンリミットは10GBを超えると速度制限の約3Mbpsになるという結果になったが、地域の設備と通信状況によっては、違う結果になるかもしれないと考えている。あくまで筆者が検証した地域の現状ということである。

さておき、検証によってテザリングでも、使い放題を十分に享受できることがわかった。そのため、楽天アンリミットのテザリングの価値は高いものになっていると思う。

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