2018年1月発売のサムスンのSSDは、耐久性の高い2bit MLCの「860 PRO」と、廉価な3bit MLCの「860 EVO」で、インターフェイスはSATA、M.2 SATA、mSATAの3つが用意されている。今のところM.2 NVMeの登場は先のようである。860 PRO シリーズの保証期間は、10年→5年と前世代よりも短くなる。リード、ライト性能は、あまり変化がないものの、耐久性の指標であるTBWは、2倍に増えたことがわかる。この2倍に増えた総書き込み量が、とても魅力な点なである。
モデル | シーケンシャル リード/ライト (MB/S) |
ランダム リード/ライト (IOPS) |
TBW | 保証期間 |
860 PRO (256GB) | 560/530 | 11K/43K (QD1) 100K/90K (QD32) |
300TBW | 5年 |
860 PRO (512GB) | 560/530 | 11K/43K (QD1) 100K/90K (QD32) |
600TBW | 5年 |
860 PRO (1TB) | 560/530 | 11K/43K (QD1) 100K/90K (QD32) |
1200TBW | 5年 |
860 PRO (2TB) | 560/530 | 11K/43K (QD1) 100K/90K (QD32) |
2400TBW | 5年 |
850 PRO (256GB) | 550/520 | 10K/36K (QD1) 100K/90K (QD32) |
150TBW | 10年 |
850 PRO (512GB) | 550/520 | 10K/36K (QD1) 100K/90K (QD32) |
300TBW | 10年 |
850 PRO (1TB) | 550/520 | 10K/36K (QD1) 100K/90K (QD32) |
300TBW | 10年 |
次の表の、860 EVO シリーズはいわゆるTLCタイプのSSDである。新旧モデル250GBモデルの総書き込みデータ量(TBW)の違いは、75TBW→150TBWと大きく増えている。それに、5年間の保証期間が付くので、TLCタイプで安価だが、とても耐久性、信頼性が高いといえる。
モデル | シーケンシャル リード/ライト (MB/S) |
ランダム リード/ライト (IOPS) |
TBW | 保証期間 |
860 EVO (250GB) | 550/520 | 10K/42K (QD1) 98K/90K (QD32) |
150TBW | 5年 |
860 EVO (500GB) | 550/520 | 10K/42K (QD1) 98K/90K (QD32) |
300TBW | 5年 |
860 EVO (1TB) | 550/520 | 10K/42K (QD1) 98K/90K (QD32) |
600TBW | 5年 |
860 EVO (2TB) | 550/520 | 10K/42K (QD1) 98K/90K (QD32) |
1200TBW | 5年 |
850 EVO (250GB) | 540/520 | 10K/40K (QD1) 97K/88K (QD32) |
75TBW | 5年 |
850 EVO (500GB) | 540/520 | 10K/40K (QD1) 98K/90K (QD32) |
150TBW | 5年 |
850 EVO (1TB) | 540/520 | 10K/40K (QD1) 98K/90K (QD32) |
150TBW | 5年 |
尚、前世代の「850 EVO」の発売が2014年12月なので、今回の新製品の登場まで約3年に渡る長寿製品となった。様々なベンチマークテストで「高速」をマークする高性能な製品だったからだろう。
一般ユーザー向けで安価なSSDの「860 EVO」の256GBモデルで150TBW、500GBモデルで300TBWも書き換え可能なので、普通にパソコンを使用しているだけなら、TBWの限界まで使いきることは、なかなかないと思う。動画編集のエンコードを頻繁にこなす人は、大きなファイルをSSDに保存して、TBWを消耗してゆくが、TBWが大きくなったことで、より安心して使えるようになるだろう。