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Samsung 新SSDシリーズ 860 PROと860 EVOを発売

サムスンは、2018年1月に新SSDシリーズを発売した。既に昨年12月にはCrucialが発売し、さらに1月にインテルもNVMe SSDを投入し、続々と新SSDが登場している。どのモデルも性能の向上と、総書き込み量の大幅アップを果たしていて、耐久性がかなり高くなったのが特徴である。2018年のSSD事情は、旧世代から新世代へと入れ変わる時期だといえる。 (左図はイメージです)

サムスン 860 PRO/EVO シリーズの特徴

2018年1月発売のサムスンのSSDは、耐久性の高い2bit MLCの「860 PRO」と、廉価な3bit MLCの「860 EVO」で、インターフェイスはSATA、M.2 SATA、mSATAの3つが用意されている。今のところM.2 NVMeの登場は先のようである。860 PRO シリーズの保証期間は、10年→5年と前世代よりも短くなる。リード、ライト性能は、あまり変化がないものの、耐久性の指標であるTBWは、2倍に増えたことがわかる。この2倍に増えた総書き込み量が、とても魅力な点なである。

サムスン 860 PRO シリーズ (下3つは旧製品)
モデル シーケンシャル
リード/ライト (MB/S)
ランダム
リード/ライト
(IOPS)
TBW 保証期間
860 PRO (256GB) 560/530 11K/43K (QD1)
100K/90K (QD32)
300TBW 5年
860 PRO (512GB) 560/530 11K/43K (QD1)
100K/90K (QD32)
600TBW 5年
860 PRO (1TB) 560/530 11K/43K (QD1)
100K/90K (QD32)
1200TBW 5年
860 PRO (2TB) 560/530 11K/43K (QD1)
100K/90K (QD32)
2400TBW 5年
850 PRO (256GB) 550/520 10K/36K (QD1)
100K/90K (QD32)
150TBW 10年
850 PRO (512GB) 550/520 10K/36K (QD1)
100K/90K (QD32)
300TBW 10年
850 PRO (1TB) 550/520 10K/36K (QD1)
100K/90K (QD32)
300TBW 10年

次の表の、860 EVO シリーズはいわゆるTLCタイプのSSDである。新旧モデル250GBモデルの総書き込みデータ量(TBW)の違いは、75TBW→150TBWと大きく増えている。それに、5年間の保証期間が付くので、TLCタイプで安価だが、とても耐久性、信頼性が高いといえる。

サムスン 860 EVO シリーズ (下3つは旧製品)
モデル シーケンシャル
リード/ライト (MB/S)
ランダム
リード/ライト
(IOPS)
TBW 保証期間
860 EVO (250GB) 550/520 10K/42K (QD1)
98K/90K (QD32)
150TBW 5年
860 EVO (500GB) 550/520 10K/42K (QD1)
98K/90K (QD32)
300TBW 5年
860 EVO (1TB) 550/520 10K/42K (QD1)
98K/90K (QD32)
600TBW 5年
860 EVO (2TB) 550/520 10K/42K (QD1)
98K/90K (QD32)
1200TBW 5年
850 EVO (250GB) 540/520 10K/40K (QD1)
97K/88K (QD32)
75TBW 5年
850 EVO (500GB) 540/520 10K/40K (QD1)
98K/90K (QD32)
150TBW 5年
850 EVO (1TB) 540/520 10K/40K (QD1)
98K/90K (QD32)
150TBW 5年

尚、前世代の「850 EVO」の発売が2014年12月なので、今回の新製品の登場まで約3年に渡る長寿製品となった。様々なベンチマークテストで「高速」をマークする高性能な製品だったからだろう。

総書き込み量(TBW)の向上で用途が幅広くなる

一般ユーザー向けで安価なSSDの「860 EVO」の256GBモデルで150TBW、500GBモデルで300TBWも書き換え可能なので、普通にパソコンを使用しているだけなら、TBWの限界まで使いきることは、なかなかないと思う。動画編集のエンコードを頻繁にこなす人は、大きなファイルをSSDに保存して、TBWを消耗してゆくが、TBWが大きくなったことで、より安心して使えるようになるだろう。

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